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風景写真のRAW現像方法の考え方

風景写真のRAW現像方法の考え方

目次

よく聞く綺麗な風景写真のRAW現像方法…???

ちょっと考えてしまう内容ですね。綺麗って人それぞれ違うから… 私が考える風景写真のRAW現像方法は、綺麗な風景写真を作るのではなく、自分が伝えたい内容を明確に伝えることが出来るRAW現像が重要だと思っています。

「綺麗な風景写真のRAW現像」って言われてもアバウトすぎると感じてしまいます。例えば写真教室に行って、先生に自分の作品を出し「綺麗な風景写真にして下さい」って言っても自分の思っている写真には、絶対にならないと思います。自分の思っている風景写真にならないのなら、その写真を見た人にも自分が伝えたいことが伝わるとは思えません。

自分の伝えたいことなら明確にすることが出来ると思います。例えば掲載している写真は、長野県の竜返しの滝と言う場所です。とても暗く狭い場所ですが、良く光芒が出るため、多くのカメラマンが撮影に来ています。

撮影の時に狭い印象を少しでも広く見せるために広角レンズの21mmを利用しています。現像の時には、メインの被写体を目立たせることと、手前の岩の存在感を少なくさせることを意識しました。光芒も滝より目立たせない様に心がけました。光芒も滝も岩も目立ってしまっては、何を見せたいのか全く分からないからです。滝がメインの被写体で、光芒やその周りの岩は、雰囲気を作り出す副題的存在です。また川の流れと右の木の枝は、メインの滝に引きつけるリーディングラインの役目をしています。

風景写真のRAW現像の明暗差

風景写真のRAW現像の明暗差

難しく書いたかもしれませんが、すごく簡単なことで、人の目には、「暗い部分は無視され」「明るい部分は視界に入りやすい」。じゃどうするべきか?上の写真を参考に考えてみると簡単だと思います。一番手前の岩は写真を見た人を写真に引き込むために必要な物ですが、奥のメインの被写体の滝より目立っては、意味がありません。写真を見た時に邪魔にならない明るさで、かつ前景としての役割を損なわない明るさが必要です。

大きな被写体は、存在感があるから、あまり明るくしなくても目立ってきます。また逆に小さな被写体は、明るすぎてもあまり存在感がありません。明暗差を作るには、被写体の大きさも大事になってきます。前景の岩の上の葉っぱは、結構明るく仕上げていますが、目立ってないと思います。

岩の両端を流れる水にも同じことが言えます。この川の流れは、前景と言うより、メインの被写体に目を向けさせるためのリーディングラインの役割があります。でも岩と同じで、メインの被写体より目立っては、いけません。川の流れは、ハイライト部分が目立ってしまいますが、それを上手く抑えつつリーディングラインの役割を作り出すことが大事です。

ディテールはクリアな写真を作るだけでない

写真のRAW現像の時にディテールについて考える必要がある。「眠たい写真をクリアにする」だけではありません。人の目は、ディテールがある部分に自然と向き、ボケた部分は無視されます。でも勘違いしないでください。奥の滝を目立たせるために「シャープをカリカリに掛けてはいけません」。なぜなら写真は必ず手前がシャープで、奥に行くにつれて、ボケていくからです。その原則を曲げることは出来ません。ただ気をつけることは、そのバランスの強さを上手くコントロールすることで、人の目線を誘導して、メインの被写体が滝だと理解してもらうことです。

それに付随する周りのパーツもバランス良くなる明暗差とディテールの差を作ることで、前景、中景と後景が明確になり、自分が伝えたい内容を明確にすることが出来ます。またその素材の持つ質感も考える必要があります。例えば目立たせたいからと言って、「動物の毛をカリカリに仕上げることはしませんね」。写真のRAW現像において、一流のプロとはっきり違う部分が、「加減とバランス」です。意味を持っていて、尚且つ素材を損なわないようにバランス良く「加減」することが「一番重要」です。

風景写真に立体感や空気感を付けるにもディテールやコントラストを上手く使う必要があります。ここで言っているディテールとは、Photoshopのシャープ機能ではありません。写真に対するディテールの付け方です。シャープでも付けることが出来ますがコントラストで、ディテールをコントロールすることが良いと思っています。

ハイライトからシャドー部までのコントラストを上手く使うことが出来れば、風景写真のRAW現像が劇的に変化します。写真の出来が本当に変わります。その時に利用するツールは、トーンカーブです。使い方を間違えれば、画質が破綻しますが、上手く使うことが出来れば最強のツールです。

人が見る写真だからこそ人の思考を考える

人が見る写真だからこそ人の思考を考える

綺麗な風景写真の現像を心がけていると思いますが、よく考えて見て下さい。綺麗な風景写真と判断するのは人なんです。風景写真を見て、綺麗と感じるのは、「人の思考が綺麗な風景写真と思う」だから人の思考を考慮した現像を心がけなくては、綺麗な風景写真に現像することは難しいと思います。

人の思考や感じ方を理解した上で、写真のRAW現像に活かすことが重要です。「水平は安定感があるが斜めは、不安感がある」など人は、意識の中で自然と感じていることが多くあります。それを理解することが出来れば、自分の伝えたい内容をより明確に伝えることが出来ると思います。

この考え方は、私が目標にしている方向に進むために必要な内容です。自分が撮影する写真に自分の世界感だけがある人は、それを表現できる写真のRAW現像を行えば良いと思います。私が目標にしている風景写真は、多くの人が感動できる風景写真を目指しています。道のりは長いですが、いつの日かたどり着きたいと思って、日々いろんな事について、勉強しています。

まとめ

写真のRAW現像方法は、写真を始めてからすごく悩んで、いろんな方に相談したり、勉強会に参加したりしていますが、未だに自分のRAW現像方法が確立されていません。本当に奥が深く難しいと思っています。時間があれば、同じ写真を何度も何度も再現像して、自分の思い描いている風景写真に近づけるように勉強しています。写真のRAW現像が難しいのは、明確な答えが無いからだとも思っています。その答えを見つけるためにもハイレベルの写真投稿サイトは、非常に役に立つツールの一つだと思って、1xにチャレンジしています。

風景写真のRAW現像について、勉強している中で、利用される技術は、そんなに違いはありません。明らかに違うのがセンスです。「加減とバランス」もっとも重要です。また「加減とバランス」を考慮して、効果を付ける場所は、人の思考を考慮した考え方で、付ける必要があります。風景写真を劇的に変えるRAW現像の方法の更新もして行きますので、気になる方は、そちらを御覧ください。


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