Photoshopで風景写真をクリアな空気感にRAW現像する方法

2017年10月21日 : ストックフォトブログ記事

Photoshopで風景写真をクリアな空気感にRAW現像する方法

RAW現像の中でも一番気になるテクニック

私の今年の目標に「現像スタイルを確立する」って項目があり、様々なRAW現像のテクニックを勉強して取り組んできました。そして50%位は、確立出来たので、ご紹介したいと思います。

「50%って半分じゃないの???」って思った方がいるかと思いますが、この50%が本当に大事だと思います。「50% = RAW現像の基本」って思って下さい。この部分を学ぶことで、写真に統一感が出ます。また最大限にクリアな空気感を作り出すことで、風景写真を劇的に変化させることが出来ます。ポートレートやその他の現像にも使える基本部分です。

クリアな写真を現像するために必要な事が、色かぶり除去です。コレだけで鮮明な風景写真に仕上げることが出来ます。「でも朝焼けや夕焼けには使えないよね」って思った方でも大丈夫です。これからご紹介するPhotoshopでクリアな空気感を持った写真をRAW現像するために必要な基本部分をご紹介します。

クリアな空気感を現像するための基本現像

クリアな空気感を現像するための基本現像

基本現像は、あまり気にしなくて大丈夫です。ざっくりと現像しましょう。調整項目は、露出、ハイライト、シャドー、白レベル、黒レベル、コントラスト(Camera RAW)の基本調整項目です。

基本現像では、ホワイトバランスや彩度などは調整しないことが良いでしょう。なぜなら次の項目の色かぶりを除去すると彩度やホワイトバランスなどは、変わりますので、調整する必要がありません。

クリアな写真を現像するために一番重要な色かぶり除去

クリアな写真を現像するために一番重要な色かぶり除去

まずトーンカーブを追加します。そしてハイライト部分を下に下げ、シャドー部分を上に上げて、コントラストを弱くします。「なぜコントラストを弱くするの?」って思う方もいるかもしれませんが、次の工程のための下準備だと思って下さい。

Photoshopのトーカーブで色かぶりを除去する方法

Photoshopのトーカーブで色かぶりを除去する方法

先程設定したトーカーブのレイヤーの上にもうひとつトーンカーブを追加します。そして手動で、RGB(レッド、グリーン、ブルー)の3つのハイライトとシャドー部分を整えていきます。

Photoshopのトーカーブで色かぶりを除去する方法

レッドのハイライト、シャドーから順番にグリーン、ブルーと設定していきます。キーボードのoptionキーを押した状態で、トーンカーブのグラフの下にある▲△を内側にドラッグします。

ハイライト、シャドーの矢印をoptionキーを押した状態で、クリックすると画面表示が単一の色表に変わります。そして、ドラッグすると画面に黒い模様が現れてきます。その模様が現れる最小値で、ドラッグを止めます。

同じ作業をレッド、グリーン、ブルーと行うことで、RGBのハイライトとシャドー部分を整えることが出来ます。イコール色かぶりを除去した事になります。

日中の撮影ならトーンカーブの自動処理で、綺麗に色かぶり除去することが出来ますが、朝焼けや夕焼けなどを自動処理すると昼間に撮影した写真みたいになります。

ハイライトとシャドー部分を整えるだけなら全ての写真に対応することが出来ます。そして中間分は、レッド、グリーン、ブルーのグラフの真中をクリックして左右や上下に動かして、自分のイメージにあった色味に調整します。【注意】この時に気をつけることが、調整量は少しにして下さい。

Photoshopでクリアな透明感を作る方法の最終

Photoshopでクリアな透明感を作る方法の最終

すべてのレイヤーを統合する( Shift + Option + Commond + e )でレイヤを統合して、Camera RAWを起動します( Shift + Commond +a)。

調整項目は、基本設定で利用した部分になります。コントラストを高めて、ハイライトを下げます。そしてシャドー部分をあかるくしたら完成です。

私の場合は、光源部分の現像は、ハイライトを下げて、白レベルで調整しています。この辺りの現像は、自分のイメージにあった調整をすれば良いと思います。※説明が難しいため時間がある方は、下の動画を見てみて下さい。

Camera RAWのかすみの除去でクリアにする

Camera RAWのかすみの除去でクリアにする

仕上げの基本現像でもクリア感が得られない場合は、かすみの除去機能を使って、最終の仕上げを行います。今回ご紹介する写真は、空などが写っていないため問題ないのですが、かすみの除去を強くかけると空などは、階調が破綻する場合があります。

かすみの除去を利用する場合は、あまり強く掛けないことが良いでしょう。そして最後の手段として利用して下さい。

風景写真を自分のイメージに仕上げる

基本現像が出来たら風景写真を自分のイメージに仕上げて完成です。ここからのRAW現像は、自分のイメージに仕上げるために様々なテクニックを利用していきます。

その作業に必要なRAW現像のテクニックは、当ブログのRAW現像でご紹介しています。また実践編として、1枚の写真を仕上げるワークフローも掲載したいと思っています。

風景写真をPhotoshopでクリアな空気感に仕上げる前と後

Before After

風景写真をPhotoshopでクリアな空気感に仕上げる動画

まとめ

私は写真を始めた頃は、いつも思っていました。「なぜ私の写真は、クリアでないの???」そして色々勉強する中で、シャープやディテールなど様々なテクニックを試して見ましたが、最後に行き着いたところが、色かぶり除去です。基本中の基本ですが、利用するテクニックで大幅に変わることも事実です。

ホワイトバランスやPhotoshopの自動処理など多くの機能で、色かぶりを除去することが出来るのですが、その中で最も安定して、すべての写真に利用できるテクニックがトーンカーブの手動で、色かぶりを除去する方法です。

そしてトーンカーブの中間部分で、簡単に自分のイメージした色味に調整することも出来るため一番オススメのテクニックです。

私の場合、シャープ(ハイパス)等を利用することはあまりありません。色かぶりとコントラストだけで十分にクリアな空気感を持った写真にRAW現像することが出来るからです。

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著者のプロフィール(Ace)

Phase One(中判デジタル)で、風景写真を撮影して販売しています。またPhotoshopのレタッチ・テクニックやストックフォトに関する情報も配信しています。

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