風景写真のRAW現像テクニック(HDR)

2017年01月12日 : ストックフォトブログ記事

hdr

Raya ProでHDR(ハイダイナミックレンジ)

HDRと聞いた瞬間「HDRの写真現像はいやだぁ」って思わないで下さい。HDRの作り方やソフトの利用方法とは、違います。カメラで撮影した場合、人間の目で見た景色よりもダイナミックレンジは狭く撮影されています。その狭いダイナミックレンジを広くすることで、より綺麗な風景写真に仕上げることが出来ます。

HDRソフトでの現像法では、「何か嘘っぽい写真になった」など思ったことがあるかと思います。ご紹介する方法は、単純にハイライト部分とシャドー部分を補って、通常よりも広いダイナミックレンジの写真を作ると考えて下さい。海外の風景写真では、とても多くの方が利用されている手法の1つで、とても自然に広いダイナミックレンジを持った風景写真を作ることが出来ます。

例えば、35mmの一眼レフカメラより中判デジタルカメラ方がダイナミックレンジは、広くなるため立体感が出やすくなっています。それよりも広いダイナミックレンジの写真を作るために写真現像の段階でHDR現像します。そこで必要になるのがRaya Proになります。海外では、多くの風景写真家の方が利用している有名なソフトになります。ソフトだと聞いたら「他のHDR現像と同じじゃん」と思うかもしれませんが、実際は全く異なりますので、安心して下さい。

ハイライト部分は、すぐ飛んでしまい階調がなくなることやシャドー部分は、階調は残っているのだが、明るく起こした時にノイズ感が出て使い物にならない事が多くあります。それを補えるように必要な露出で、必要な枚数を撮影すれば良いだけです。空の部分が飛びそうなら露出を落とした写真と適正露出の写真の2枚だけで問題ありません。

複数の写真をLightroomからPhotoshopへ

複数の写真をLightroomからPhotoshopへ

必要な写真を「commond」を押した状態で、選択して、選択した写真の上で、右クリックするとホップアップが立ち上がってきますので、「他のツールで編集」の中に「Photoshopでレイヤーとして開く」をクリックするとPhotoshopの1つのファイル上に3つのレイヤーで、写真が配置されます。

ブレンディングに必要なチャンネルを作る

02

3枚の段階露出の写真をフォルダーに分けて配置します。一番下のレイヤーに基本となる写真を配置します。その上にフォルファーを作り、アンダーの写真を配置し、オーバーの写真を配置します。

次にRaya Proのメニューの中にBlendタブがありますので、それを選択する。

  • 3つのレイヤーに配置された写真の中の基本の露出を選択する。
  • Raya ProのBlendタブを選択する。
  • プールダウンメニューのLuminosity Masksを選択する。
  • Create Allのボタンをクリックする。
  • ハイライトからシャドーまでの18段分のチャンネルを自動で作成。

BrightsやDarksのみの各6段分だけのチャンネルを作ることも出来ますが、今回は、Raya Proで作ることが出来る18段分のすべてのチャンネルを作りました。このチャンネルは、ブレンディング以外でも、多くのフィルターに使います。「中間部分だけを明るくしたい」「シャドー部分だけを少し暗くしたい」など細かな部分に効果を適用させる時にマスクとして使います。

18段分のチャンネルから自分が必要なチャンネルを選ぶ

18段分のチャンネルから自分が必要なチャンネルを選ぶ

Brightsの6段分のチャンネルから「自分が必要なチャンネルを探す」場合は、自動で作られたチャンネルのBrightsを選択すると画面が白黒の状態に表示されますので、必要なチャンネルを探します。

また6段分の中に必要なチャンネルがない場合は、マニュアルで、新規にチャンネルを作ることも出来ますが、ブレンディングの段階では、自動で作られたチャンネルの中から選ぶことをオススメします。なぜならマニュアルで、過度に調整したチャンネルで、ブレンディングすると境目が不自然になる場合もありますので、自動生成された6段分から選んで下さい。あくまでもベースの写真を作る段階なので、画質的に余裕を持った状態をオススメします。

露出アンダーの写真でハイライト部分をブレンディングする

露出アンダーの写真でハイライト部分をブレンディングする

まずアンダーの写真で、空などのハイライト部分をブレンディングします。Brightsの6段分のチャンネルの中からハイライト部分が白くなっているチャンネルを選びます。今回は、Brights2が、この写真では良いと思ったので、Brights2を使うことにします。

  • Raya ProのBrightsの横にある2をクリックすると選択範囲が表示されます。
  • レイヤーパネルの露出アンダー写真を選択する。
  • レイヤーマスクを追加をクリックする。

これで、ハイライト部分のブレンディングが完成です。

露出オーバーの写真で、シャドー部分をブレンディングする

露出オーバーの写真で、シャドー部分をブレンディングする

オーバー写真で、シャドー部分をブレンディングする。Raya Proで、作ったDarksのチャンネルの中からシャドー部分が白くなっているチャンネルを探します。今回はDarks3を選びました。

  • Raya ProのDarks3をクリックすると選択範囲が表示されます。
  • レイヤーパネルのオーバー写真を選択する。
  • レイヤーマスクを追加をクリックする。

これで、シャドー部分のブレンディングが完成です。

追加で作ったチャンネルを削除する

追加で作ったチャンネルを削除する

すべての作業が終われば、Delete Allで、作成したチャンネルを削除することをおすすめします。※18枚ものチャンネルを作るためファイルサイズが大きくなるからです。

3枚の露出違いをブレンドして、1枚のハイダイナミックレンジを持った写真が出来ました。すごく簡単に最大のダイナミックレンジを持った1枚の写真が完成しました。これが基本となり、自分の作品作りに向けて追い込んでいきます。

風景写真の写真現像テクニック(HDR)の動画

まとめ

段階露出を撮っていない写真でも、1枚の写真をコピーしてオーバーとアンダーを作ることが出来ますが、やはり最終の出来は、段階露出で、撮影した写真を使うことがベストになります。ハイライト部分は、すぐに飛んでしまい階調を失います。またシャドー部分は、明るくするとノイズが発生して、これを除去することは、非常に困難になるためです。

Raya Proで、作るチャンネルの利用用途は、ブレンディングだけでなく幅広い部分で、利用出来ます。ブレンディング以外にも幾つもの便利機能が搭載されていますので、その他の機能も随時ご紹介していきたいと思います。

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著者のプロフィール(Ace)

風景写真のRAW現像テクニックやストックフォトに関する情報を配信しているブログになります。メインの活動は、RM作家として風景写真の販売を行っています。

「なぜAceなの?」ってよく聞かれるのですが、これは以前語学留学していた時に学校の先生が付けてくれた英語名になります。海外の方が覚えやすいように使っています。

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